「お施餓鬼供養」の由来
その昔仏様のお弟子”目連尊者(モクレンソンジャ)”が、神通力を使って、亡くなった母親の様子を見てみました。すると母親は餓鬼道(ガキドウ)の苦しみの中にいたのです。身体は見られないほど瘦せ衰え、食べるものは全て火と化して、口は焼きただれて十分に食べられないで、叫びもがいておられるのです。
そこで、目連尊者は、仏様に相談しました。すると、「お経を唱え、お水・食べ物等を供え、丁寧に供養しなさい。」と、お話になられました。さっそく教えの通りに供養したところ、母親は救われ、天上界に生まれ変わることができました。この教えにならって、古来よりお盆の時期に広くお施餓鬼の供養がなされています。
宝泉院では、8月8日(日)午後に、恒例の施餓鬼供養会を行いました。岐阜地方は40℃に近い猛暑となりましたが、檀信徒の方々のご希望の精霊や水子霊の供養をいたしました。ご供養した塔婆(とうば)は、各家のお墓に納めていただくか、ご希望の方は、本堂前の供養塔や子安地蔵尊(水子塔婆)に納めていただきました。